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AI画像の手や文字だけ直したい。部分修正・再生成・描き起こしのどれを選ぶ?

AI画像の気になる部分を直したいとき、部分修正・再生成・全体描き起こしを何で選ぶかを解説します。残したい構図、周囲への影響、費用、発注前の確認事項を比較表で整理します。

AI画像部分修正描き起こし費用比較

AI画像をどう直すかは、採用する一枚が決まっているかどうかで決まります。決まっていなければ再生成、決まっていて直す範囲を切り分けられるなら部分修正、決まっていて線と形を人に描いてほしいなら全体描き起こしが候補です。直したい箇所が周囲の線とつながっているほど、部分修正の影響は広がります。まず元画像を保存し、残したい要素と気になる箇所を別々に書き出すと、どの方法を相談すればよいかを判断しやすくなります。

この記事は、自分の店やSNSで使うAI画像を、自分で直すか人に頼むか迷っている個人・小規模事業者向けです。社内に制作の担当者がおらず、ひとりで判断している立場を想定しています。

たとえば、店の紹介イラストをAIで作り、人物と商品の配置は気に入ったのに、カップを持つ手だけが不自然だった場面です。指示を書き換えて何度も出し直し、気づけば午後がまるごと過ぎています。作り直したら、今度は気に入っていた表情や商品の形まで変わってしまいました。これは架空の例ですが、チラシの入稿日や投稿の予定が決まっていれば、どこかで「この一枚で行く」か「人に頼む」かを決めることになります。

決めるために必要なのは、試行を増やすことではなく、今の一枚をどこまで残したいかをはっきりさせることです。

AI画像の「ここだけ直したい」の中身を確認する

直したい箇所の大きさは、見た目の面積ではなく、周囲の線とのつながりで決まります。指を直したいと思っても、よく見ると持ち物の形や腕の向きもつながっていないことがあります。修正箇所が画面の小さな範囲に収まることと、作業が小さく済むことは別です。

まず元画像をそのまま保存し、複製したほうの画像に気になる場所の印を付けます。その横に「どう見えるのが正しいか」を書きます。絵が描けなくても、「この手は商品の底を支えています」「こちらの線は服の境目です」と言葉にできれば、制作側が確認しやすくなります。

残したいものを先に決める

修正したい箇所だけを伝えると、周囲をどこまで変えてよいかが分かりません。人物の位置、商品の大きさ、色の雰囲気など、残したい要素を先に書きます。反対に、まだ決めていない部分は、採用済みの条件と混ぜないようにします。

たとえば「人物の位置はこのまま、商品は別の形でもよい」なら、商品の再検討が含まれます。「全体はこのまま、意味がつながらない線が気になる」なら、元の構図に沿った仕上げの相談です。依頼先へ送る前に、この違いを自分の言葉で整理します。

絵の問題と、商品の説明の問題を分ける

描かれた商品が実物と違う場合、線を整えるだけでは用途に合わないことがあります。何が実物と違い、どの表現なら使えるのかを先に書き出し、制作側へ「自然に見えるように」とだけ伝えて任せないでください。なお、自分が売る商品やサービスについて、実際よりも著しく優れていると一般消費者に誤認させる表示は、景品表示法上の問題になるおそれがあります(優良誤認表示)。判断は画像だけでなく、価格や説明文を含む表示全体で行われるとされています(消費者庁「優良誤認とは」(2026年9月確認))。

ロゴの文字や輪郭が気になる場合には、使う大きさも判断材料になります。AIロゴで後からもめないための確認事項では、印刷先へ確認する条件と、データ形式の問題を分けて整理しています。

AI画像の部分修正・再生成・全体描き起こしを費用と条件で比較する

次の表は、特定のツールの性能比較ではありません。何を変えてよいか、どこまで人が確認するかを決めるための比較です。利用するツールや外注先によって、対応範囲と仕上がりは変わります。

方法 この方法を選ぶ条件 費用の考え方 見落としやすい点
再生成 採用する一枚がまだ決まっていない場合 ツールの利用料と、選び直しに使う自分の時間 新しい案は背景や商品の形も含めて見直しが必要です
部分修正 直したい箇所が周囲の線とつながっておらず、範囲を切り分けられる場合 依頼先ごとに、範囲の広さで見積が変わります 修正箇所だけを見て判断すると、周囲との差が残ります
全体描き起こし 採用する構図が決まり、線と形を人に描いてほしい場合 依頼先ごとに、対象と作業範囲で見積が変わります(アトガキの料金は記事後半にまとめています) 元画像の参照元や権利の状態を、先に伝える必要があります
新規デザイン 伝えたい内容そのものを見直したい場合 制作費に加え、提案と合意に使う時間 採用済みのAI画像は参考資料に戻ります

再生成を選ぶ場合

まだ「この一枚」でなければならない理由がないなら、別案を作る方法から検討できます。ここで決めるのは、何回試すかではなく、どの条件を満たした案なら採用するかです。たとえば「人物が商品を持っている」「右側に文章を置ける余白がある」の2つだけを採用条件にし、それ以外は変わってよいと決めておきます。条件を書かないまま出し直すと、何枚目を基準に比べているのか分からなくなり、選び直しにかかる時間が読めなくなります。

再生成のたびに形が変わる理由を知りたい場合は、AI画像が少しずつ変わる原因と対処も参考になります。変更したい部分と保つ部分を整理してから、使う方法を選びます。

部分修正を選ぶ場合

自分で編集する、または対応する外注先へ相談する場合は、修正の境界を見てもらいます。手の形なら持ち物との関係、文字なら背景や隣の線との関係も含めます。変更した箇所だけを切り取って確認せず、画像全体に戻して見てください。

部分修正に対応する依頼先でも、指示を見て初めて作業範囲が分かることがあります。小さい範囲だから安い、すぐ終わる、と先に決めず、元画像と用途を見せて見積を受け取ります。アトガキがAI画像の部分修正をお受けしていないのは、一部だけに手を入れると線の質が周囲と合わないことが多く、かえって不自然に見えやすいためです。手描きイラストの部分修正は、レタッチとして別にお見積りします。

AIのペイント機能(インペイント。画像の一部を選び、その範囲だけをAIに描き直させる機能)で直す場合は、インペイント後の透かしの扱いも確認してください。生成AIの画像には、見た目では分からない印(電子透かし)や、いつ何で作られたかの記録(来歴情報)が付くことがあります。見た目を直したことと、その記録が残るかどうかは別です。記録の有無や、どこまで残るかは、使ったサービスと保存形式によって変わります。仕組みの違いは生成AI画像の透かしと来歴情報にまとめています。

全体描き起こしを選ぶ場合

すでに採用する構図が決まっており、全体を人の手で描いて仕上げたい場合の選択肢です。人が描き起こしても、元画像の生成に使ったサービスの規約や第三者の権利といった、元画像に由来する論点が自動的に解消するわけではありません。相談時には、元画像全体と気になる箇所のメモを渡し、印を付けた部分だけが依頼範囲だと受け取られないよう、全体描き起こしを希望すると明記します。

一般に、AI生成物の著作物性(著作権で保護される作品として扱われるかどうか)は、人の創作的な関与などを踏まえて個別に判断されると整理されています。既存の著作物との関係も、依拠性(既存の作品をもとにして作られたと言えるか)と類似性(表現が似ているか)を個別に見て判断するとされています。つまり、画像を加工したという工程だけでは、権利が発生したことも、侵害がないことも確認できません。文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月15日)も参照してください。同資料は文化審議会著作権分科会法制度小委員会の考え方を示すもので、法的な拘束力を持つものではないとされています。権利や表示の判断は、必要に応じて専門家へご確認ください。本記事は法的助言ではありません。

工程そのものや納品の考え方は、AI画像の描き起こし外注と透かし・権利の扱いで説明しています。今回の記事で決めたいのは、描き起こしの一般的な良さではなく、手元の画像でどの作業を頼むかです。

新規デザインに戻す場合

直したい箇所を数えるうちに、伝えたい内容そのものが決まっていないと分かることがあります。その場合は、線を整える相談ではなく、何を伝えるかを決める相談に戻します。採用したつもりのAI画像は参考資料として扱い、提案と合意に必要な時間を先に確保してください。

修正を続ける前に止めどきを決める

修正を止める判断は、直した箇所の数ではなく、最初に気に入った構図が残っているかで決めます。

変更が隣の箇所へ広がっていないか

ショップのイラストで、手を直すために商品を変え、商品を変えるために腕を変え、最初に気に入った姿勢が失われることがあります。変更するたびに目的が増えているなら、いったん元画像へ戻り、今回必要な形を整理します。

変える箇所が増えたから必ず全体描き起こしが最善、という意味ではありません。構図そのものに無理があるなら、新しい構図を検討するほうが目的に合う場合もあります。採用したい一枚が決まっているかを、費用の比較より先に確認してください。

最初に気に入った構図をこれ以上崩したくないと感じたなら、その構図を基準に人が描き起こす方法もあります。AI画像を人の手で描き起こす「アトガキ」に相談するから、元画像と残したい構図をお知らせください。

確認に使う時間も費用として考える

ツールの利用料や外注費だけを並べても、比較は終わりません。自分が案を選び直す時間、依頼先へ説明する時間、公開するサイズで確認する時間も必要です。金額の相場を推測して見積のかわりにするより、今回の案件で誰が何をするかを書き出します。

比較する項目 自分で進める場合 外注する場合
制作に使う時間 試行と編集の時間を確保します 納品予定日を確認します
指示の準備 採用基準を自分で決めます 元画像と依頼範囲を整理します
確認の手間 変更のたびに全体を見ます 合意した仕様と完成物を比べます
方針変更 試行を止めて別案へ戻ります 変更・キャンセル条件を事前に確認します

見積で作業範囲が違うときは、総額だけで判断せず、何が含まれているかを確認します。部分修正の料金と、全体を描く料金を、同じ作業の相場として比べることはできません。納品形式や修正条件も合わせて読みます。

発注前に作る短い依頼メモ

依頼メモに必要なのは、元画像、残したい構図、気になる箇所、用途、希望納期の5つです。

元画像と注記は分けて渡す

元画像は加工せず残し、印を付けた確認用の画像と分けます。注記は「左側の手」「看板の店名」など、誰が見ても場所を特定できる書き方にします。文章だけでは判断しにくい場合に備え、画像全体も同時に見られるようにしてください。

指示には、保つ構図、気になる不整合、用途、希望納期を書きます。どこまで対応できるか分からない要望は、確定仕様として書かず、見積前に相談したい点とします。「この程度なら当然に含まれる」と考えず、書き出して渡しておくと、発注後の食い違いが減ります。

発注前のチェックリスト

  • 採用したい元画像が決まっています
  • 残したい構図や特徴を言葉にしています
  • 気になる箇所と周囲への影響を確認しています
  • 部分修正と全体描き起こしのどちらを相談するか決めています
  • 写真調(写真のように見える絵)かイラスト調(線と塗りで描かれた絵)かを依頼先へ伝えています
  • 用途と希望納期を共有できる状態です
  • 金額だけでなく納品形式と修正条件を確認しています
  • 元画像の参照元など、不明な点を伝えています

複数の人が確認する場合は、相談内容を取りまとめる人を決めます。後から別の担当者が「背景も変えたい」と言う状態では、最初の見積の範囲が分からなくなります。詳しい書き方は、描き起こし外注の依頼仕様と納期のまとめ方を参照してください。

全体描き起こしを外注する場合の料金と条件

プラン 対象 料金(税別)
S アイコン・マーク 9,800円
M ロゴ・イラスト1点 24,800円
L 複数要素・キービジュアル 48,000円
レタッチ 手描きイラストの部分修正 お見積り

上の金額は他社を含む相場ではなく、アトガキの料金です。お受けできるのは、線と塗りで描かれたイラスト調の全体描き起こしで、写真のように見える絵(写真調)とAI画像の部分修正は対象外です。元画像がAI生成であれば、手で描き足した画像も全体描き起こしのご案内となります。反対に、手描きのイラストにAIで加筆した画像は、どこまでが手描きかによって扱いが変わりますので、元画像と、どの工程でAIを使ったかを合わせてお知らせください。レタッチは内容を伺ってから個別にお見積りします。元のイラストの著作権は、原則としてそれを描いた方(すでに譲渡されている場合は譲渡を受けた方)にあります。そのため権利の扱いは元のイラストの状況によって変わり、S・M・Lと同じ譲渡の形になるとは限りません。

前払いで、着手後のキャンセルは承れません。修正のやり取りは前提にせず、明らかな瑕疵(誰が見ても分かる不具合)のみ無償で対応します。営業時間内なら当日中に金額と納品日をお返ししますが、最短3営業日は、その月の受付枠(描き手の作業時間の空き)があり、Sプランの場合に提示できる条件です。問い合わせから一律の日数で納品できるという意味ではありません。弊社名は表に出さず、お預かりした画像は見積と制作以外に使いません。

S・M・Lの納品物は、PNG・PSD・AI形式のデータと発注書です。発注書では、もとの作品を作り替える権利(翻案権など)と、作り替えてできた作品を利用する権利まで譲渡の対象に含めることと、著作者人格権(作者本人だけが持つ権利で、譲渡できないとされています)を行使しないことを明記します。ただし、人が新たに描いた絵の著作物性と、元画像に由来する部分の評価は別に判断されますので、アトガキでも著作権が発生することは保証できません。発注書は、発生した著作権を譲渡する形です。似ている画像は見つけた範囲でお断りしますが、すべてを見つけられるわけではありませんので、心当たりがあるときは先にお知らせください。

ご相談は人の手で描き起こす「アトガキ」に相談するから、元画像と用途を添えてお送りください(PNG・JPG・GIF・WebP・HEIC・SVG・AVIF形式、1ファイル5MB未満・5枚まで。容量が大きい場合はファイル転送サービスのURLで構いません)。

よくある質問

手だけを直したいのですが、何を送ればよいですか

画像全体と、不自然に見える箇所を書いたメモをお送りください。印を付けた画像は元画像と分けてお送りいただくと、依頼範囲の行き違いが減ります。アトガキでは部分修正ではなく、構図を保った全体描き起こしとしてお見積りします。

再生成と描き起こしはどちらが安いですか

同じ作業ではないため、一律には比べられません。再生成で別案を選べるか、今の構図を残したいかを先に決めます。ツールの費用や外注費とともに、自分が確認・選び直しに使う時間も含めて判断してください。

元が手描きのイラストなら部分修正を頼めますか

手描きイラストの部分修正は、レタッチとして内容を伺ってからお見積りします。対象はイラスト調のみで、お受けできるかは修正内容と受付状況によります。元のイラストの著作権は、原則としてそれを描いた方(すでに譲渡されている場合は譲渡を受けた方)にありますので、権利の扱いはS・M・Lとは別に、お見積りの際にご確認ください。元画像と修正したい箇所をお送りいただき、作業範囲と納品日をご確認ください。AI画像の全体描き起こしとは、対象と作業範囲が異なります。

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